ツイッターでよくみるフォロワー(追随者)には次のようなものがある。コムデ社は万人に商品が売れることに不安を感じる、よって売れないことが善であるというメッセージだ。だがコムデ社の実際は、リスクを十分に認識しそれをコントロールしているのである。それがブラックラインである(2011年2月6日日曜日投稿記事参照願います)。
またコムデ社は万人に商品が行き渡らないようにするため、故意に高額定価に設定している。これではそもそも万人に商品が行き渡る事が無い、よって売れ残りが心配でもある。
この文脈の隠されたメッセージを注意深くみていくと、売れ残り商品をどのように美化すればよいかという問題を経営者側からみた場合、その意外な一面に気がつく。
言い換えれば、それは消費者と経営者の利害調整をどのように調整していくかということである。
どうやって売れてない事を美化するのか、その打算的販促方法を考察すると、経営者側からみた逆説的とも思える「消費者は無知である」というスタンスが読み取れる。これが売れ残りを美化する唯我独尊的販促方法なのである。逆説的に消費者は無知なんだ、経営者側はそういうことが言いたいらしい。ツイッターでの多くのフォロワーは、そのことに気が付いていない。
消費者側からすれば、コムデ社は先見性のある商品開発をおこなっているのか、そういう疑問もうかぶ。売れ残りが心配なら芸術的価値を消費者へ分かりやすく伝える事により売れ残りを回避する方法もある。だが先にあげたように、消費者は無知であるということを正当化する思索に傾斜しているようにも感じれる。いわゆる自己完結である。
売れ残りが心配なら商品に価値があることを懇切丁寧に説明すればいい。立証しなければならないのは生産者であるコムデ法人なのだから。だがその方法はとられることはないだろう。そもそも価値が無いのであるから。
コムデ社の販売促進イベントの中でだけしか感じる事が出来ないフォロワーたちを見ていて正直うんざりする。まずはどのようにリスクを認識して回避を行っているのかの文脈で見る良い機会ではないか。
1,ギャラリーなどで新規顧客を捕まえる
2,雑誌社への記事掲載のお願い http://plixi.com/p/65666082
3,低価格ブランドライン
などなど、顧客が無知であると言う主張からは、1と2からはつじつまが合わないと考える。新規顧客獲得と記事掲載で何を行いたいのか不明である。経営者は何をしようとしているのか、そう考えなければけっして1と2の理解はできないだろう。
答えは売れ残りがこわいのである。
その裏返しが「消費者は無知である」なのである。
左側玲次(ハンドネーム)です。 筆者はファッションブランドからの利得権益はいっさい受けていないので、しがらみから解き放たれた立場で、ブランド考察を発表しています。利得権益が多いためか邪魔もときに入りますが、すべての嵐は利得権益者だと思っています。最近はブランドを労働者の立場からみる、労働分配率の視点で考察しています。 以前は[はせかつ・川久保玲次]名義で小論文を発表していましたが、同名のハンドネームを使用されるなどの嫌がらせを受け、現在はこのハンドネームで調整中。 主な小論文発表場所はコムデギャルソン掲示板 2ちゃんねるのコムデギャルソンスレット Twitterでは0jiLeftWing名義 よろしくお願い致します。 以前は、はせかつ・川久保玲次のハンドネーム使用 http://www1.rocketbbs.com/411/loveCdG.html
2011年2月27日日曜日
2011年2月6日日曜日
売れるまで連射し続けるブラックライン
11年春夏コレクションは初めから売れないと分かっているから、保険のために売れるラインを確保している。それがブラックだ。
例えて言うならショットガンと連射型自動操縦の機関銃だ。
原価の高い生地(弾丸)で生産数を絞って販売しても、顧客の的から外れてしまう。だから外れる事を見通をして、連射型自動操縦に安価な弾丸(安い生地)を込めて、顧客の的に当たるまで連射し続ける。
ブラックラインは原価が低いため、顧客の的から外れても外れても連射し続ける性能がある。たがその外れ方によっては体力を消耗する。まったくもってむちゃくちゃだ。
総人件費 500人 * 年収6 000 000円 = 3 000 000 000円
総売上高の原価1割 15 000 000 000* 0.10(10%) = 1 500 000 000
総売上高の原価2割 15 000 000 000* 0.20(20%) = 3 000 000 000
原価1割10%の売れ残り資産 1 500 000 000 * 0.10 = 150 000 000
原価1割20%の売れ残り資産 1 500 000 000 * 0.20 = 300 000 000
原価1割30%の売れ残り資産 1 500 000 000 * 0.30 = 450 000 000
原価2割10%の売れ残り資産 3 000 000 000 * 0.10 = 300 000 000
原価2割20%の売れ残り資産 3 000 000 000 * 0.20 = 600 000 000
原価2割30%の売れ残り資産 3 000 000 000 * 0.30 = 900 000 000 売上高 - (ファッションビル35% - 労働費 + 原価1割) = 利益 [在庫を資産から除去]
10%の売れ残り15 000 000 000 - (5 250 000 000+ 3 000 000 000 +1 500 000 000)
= 5 250 000 000 [5 100 000 000]
20%の売れ残り12 000 000 000 - (4 200 000 000+ 3 000 000 000 +1 500 000 000)
= 3 300 000 000 [3 000 000 000]
30%の売れ残り10 500 000 000 - (3 675 000 000+ 3 000 000 000 +1 500 000 000)
= 2 325 000 000 [1 875 000 000]
売上高 - (ファッションビル35% - 労働費 + 原価2割) = 利益 [在庫を資産から除去]
10%の売れ残り15 000 000 000 - (5 250 000 000+ 3 000 000 000 +3 000 000 000)
= 3 750 000 000 [3 450 000 000]
20%の売れ残り12 000 000 000 - (4 200 000 000+ 3 000 000 000 +3 000 000 000)
= 1 800 000 000 [1 200 000 000]
30%の売れ残り10 500 000 000 - (3 675 000 000+ 3 000 000 000 +3 000 000 000)
= 825 000 000 [ -75 000 000]
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